
バンクシアの育て方
難易度 ★★★・オーストラリア原産の常緑樹
ブラシのような独特の花が人気のオージープランツ。育て方の常識が日本の植物と大きく違い、とくに「肥料をあげると枯れる」という点を知らないと必ず失敗します。
オーストラリアの中でも自生地の気候はさまざまです。日本の高温多湿に耐えられる種類から始めましょう。
- バンクシア・エリキフォリア … 比較的丈夫で入門向き
- バンクシア・スピヌロサ … 花つきがよく樹形もまとまる
- バンクシア・インテグリフォリア … 大型だが強健
- 苗は根鉢が回りすぎていないものを選ぶ
鉢植えで育てて、梅雨と長雨のときだけ軒下へ移動できるようにしておくと成功率が上がります。
自生地は栄養の乏しい砂質土壌です。培養土のような肥沃な土ではなく、無機質で水はけの極端によい配合にします。
- 鹿沼土・軽石・日向土などを主体に。腐葉土は控えめ
- 市販の「オージープランツ用土」「山野草の土」が手軽
- 元肥は入れない
- 鉢は素焼きやスリット鉢など通気性のよいものを
一日中よく日が当たり、風通しのよい場所へ。半日陰では枝が間のびします。
乾燥には強い一方、過湿には極端に弱い植物です。表土がしっかり乾いてから与えます。
- 日なた・風通し最優先
- 表土が完全に乾いてからたっぷり
- 梅雨・秋の長雨は雨の当たらない場所へ
- 受け皿に水を溜めない
バンクシアはヤマモガシ科(プロテア科)で、**リン酸に極端に弱い**という特殊な性質を持ちます。一般的な園芸用肥料はリン酸を多く含むため、与えると根が傷んで枯れます。
そもそも痩せ地の植物なので、無肥料でも問題ありません。与えるなら専用品を少量に留めます。
- 一般的な化成肥料・花用肥料は使わない(リン酸過多)
- 基本は無肥料でよい
- 与えるなら「ネイティブプランツ用」「低リン酸」表記のものを規定量より薄く
- 油かす・骨粉もリン酸が多いので避ける
花が終わった後に軽く整える程度にします。古い枝の深い位置まで切り戻すと、そこから芽が出ずに枯れ込むことがあります。
樹形は自然のままでも美しいので、無理に整えないほうが安全です。
- 剪定は花後すぐ(春〜初夏)
- 葉のついている位置より下まで切り込まない
- 混み合った枝を透かして風通しを確保
- 植え替えは根を大きく崩さず、2〜3年に1回
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「オージープランツは日本の植物と真逆」と覚えておくと、失敗をほぼ避けられます。
- 肥料を与えた … リン酸で根が枯れる。最も多い失敗
- 肥沃な培養土に植えた … 過湿と栄養過多で衰弱
- 梅雨の蒸れ … 風通しの悪い場所で根腐れ
- 深い切り戻し … 芽が吹かず枝ごと枯れる
- 受け皿の水 … 常時湿った状態は致命的