
ハエトリソウの育て方
難易度 ★★★・食虫植物(要・純水と休眠)
ハエトリソウ(ディオネア)は、とげ状の葉をぱくりと閉じて虫を捕らえる食虫植物。育て方が普通の草花と大きく違い、「肥料を与えない」「水道水を使わない」「冬にきちんと休眠させる」の3点が生死を分けます。
園芸店で流通する丈夫な普通種から始めるのが安心です。派手な選抜品種は弱いものもあります。
- 普通種(typical)… 最も丈夫で入門向き
- 大株を選ぶと管理に余裕ができる
- 虫は自分で捕るので、無理にエサを与えなくてよい
捕虫葉(トラップ)を面白がって何度も指で触ると、開閉の消耗で葉が枯れます。むやみに触らないこと。
食虫植物は「養分の乏しい湿地」に育つため、肥料分を含まない用土を使います。乾燥水苔単用、または肥料無添加のピートモス+鹿沼土/パーライトが定番です。
一般の培養土(肥料入り)に植えると、根が肥料負けして枯れます。必ず無肥料の用土を使ってください。
- 乾燥水苔単用、または無添加ピートモス+鹿沼/パーライト
- 肥料入りの培養土は絶対に使わない
- 鉢は乾きにくいプラ鉢が腰水管理に向く
常に湿った環境を好むので、受け皿に水をためる「腰水」で管理し、用土を乾かさないようにします。
水は必ず雨水・精製水(純水)を使います。水道水やミネラルウォーターは塩類(ミネラル)を含み、蓄積すると枯れる原因になります。ここが食虫植物栽培で最もつまずくポイントです。
- 腰水で常に湿らせる(用土を乾かさない)
- 水は雨水・精製水(純水)。水道水・ミネラルウォーターはNG
- 真夏は腰水が高温になりすぎないよう、水を新しく保つ
ドラッグストア等で買える「精製水」が手軽で確実。腰水は腐りやすいので、こまめに入れ替えます。
ハエトリソウに肥料は不要、というより「与えてはいけません」。根が肥料に弱く、施肥は枯死につながります。
栄養は自分で捕らえる虫からとります。屋外に置けば自然に虫が入るので、人が無理にエサ(肉など)を与える必要はありません。
- 肥料は与えない(根が肥料負けする)
- 屋外なら虫は自分で捕る=エサやり不要
- 肉やお菓子を与えると腐って葉が傷む
日光が大好きで、屋外でよく日に当てるほど捕虫葉が丈夫に赤く育ちます。日照不足だとひょろひょろに徒長します。
温帯の植物なので、冬は屋外の寒さに当てて「休眠」させる必要があります。暖かい室内に置き続けると休眠できず、かえって弱って枯れます。花芽は株を消耗させるので、増やす目的がなければ早めに摘みます。
- よく日の当たる屋外で育てる(日照不足で徒長)
- 冬は屋外の寒さに当てて休眠させる(室内で越冬させない)
- 花茎は株を弱らせるので、増殖目的でなければ摘む
「水道水・肥料で枯らす」「冬に休眠させず枯らす」「トラップを触りすぎる」が三大失敗です。普通の草花の常識が通用しない植物です。
- 水道水・肥料で枯れる … 純水&無肥料が鉄則
- 冬に暖かい室内へ入れて休眠できず衰弱
- トラップを何度も触って開閉させ、葉を消耗させる