
イチゴの育て方
難易度 ★★☆・多年草(果実)
イチゴは寒さに当たって初めて花芽を作ります。だから「秋に植えて、冬を越し、春に採る」のが基本サイクル。ここを外すと、いくら世話をしても実がつきません。
春に集中して実る「一季なり」と、春〜秋に少しずつ実る「四季なり」があります。甘さを求めるなら一季なりです。
- 章姫(あきひめ)… 甘くて育てやすい定番
- とちおとめ … 病気に強くしっかりした実
- 宝交早生(ほうこうわせ)… 家庭菜園向けの強健種
- 四季なりなら「夏芽」… 長く収穫したい人向け
苗は9〜10月に出回ります。「クラウン(株元の王冠状の部分)が太く、葉が3〜4枚のもの」を選びましょう。
植え付けで最も重要なのは深さです。株元の「クラウン」を土に埋めると腐り、逆に浮かせすぎると乾いて枯れます。
- クラウンが土の表面に半分見える深さで植える
- 市販のイチゴ用土 or 野菜用培養土
- プランターは深さ20cm以上。株間25cm
- 果実が土に触れないよう、敷きわらやマルチを敷く
日当たりのよい屋外へ。冬に室内へ入れたくなりますが、これが最大の失敗です。**一定期間寒さに当てないと花芽ができません**。
水は表土が乾いたら。ただし実がつく時期の水切れは味と大きさに直結します。
- 冬もそのまま屋外で寒さに当てる(0〜5℃を一定期間)
- 表土が乾いたらたっぷり
- 実に水をかけない … 灰色かび病の原因
- 春の開花期は特に水切れさせない
室内の暖かい場所で冬を越させると、葉は元気なのに春になっても花が咲きません。「寒さは栄養」と覚えておきましょう。
植え付け時の元肥のあと、真冬は休眠するので施しません。2月下旬〜3月、芽が動き出したら追肥を再開します。
- 植え付け(10月)… 元肥
- 12〜1月 … 施さない(休眠期)
- 2月下旬〜 … 追肥再開。花が咲き始めたら2〜3週に1回
- 窒素過多は葉ばかり茂って実がつかない
株から伸びる細いつる「ランナー」は、放置すると養分を取られます。収穫を優先する年は見つけ次第切りましょう。
一方、来年用の苗を増やしたいなら、収穫後(6月頃)のランナーから子株を採ります。
- 収穫期のランナーは切る(養分の分散を防ぐ)
- 古い葉・枯れ葉はこまめに取り、風通しを確保
- ベランダなど虫の少ない場所では、筆で花の中心をなでて人工授粉
- 増やすなら収穫後、ランナーの「2番目以降の子株」を使う
形のいびつな実は受粉ムラが原因。開花中に軽く花を揺らすか、筆でなでてやると整った実になります。
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イチゴの相談で最も多いのが「元気なのに実がつかない」。原因はほぼ決まっています。
- 冬に室内へ入れた … 低温に当たらず花芽ができない。最頻出の失敗
- 窒素肥料が多い … 葉ばかり茂る
- クラウンを埋めた … 株が腐る
- 灰色かび病 … 実が灰色に。実を土や水に触れさせない、風通しを確保
- アブラムシ・ハダニ … 春の新芽と葉裏をチェック