
トマトの育て方
難易度 ★★☆・果菜(一年草)
家庭菜園の王様。じつはトマトは「水と肥料を控えたほうが甘くなる」という、他の野菜と逆の性質を持ちます。かわいがりすぎないのが成功のコツです。
初めてなら断然ミニトマト。大玉より病気に強く、実つきもよく、失敗しても収穫がゼロになりません。
- アイコ … 細長い実で裂果しにくい定番
- 千果(ちか)… 甘みが強く育てやすい
- 接ぎ木苗を選ぶ … 実生苗より高価だが病気に圧倒的に強い
- 大玉なら「桃太郎」。ただし裂果と尻腐れの管理が必要
苗選びのコツは「第一花房に花が咲いている、茎が太くて節間が詰まったもの」。ひょろ長い苗は避けましょう。
根が深く張るので、プランターは深型(土量15L以上)を選びます。浅い鉢だと水分ストレスが大きくなり、尻腐れが出やすくなります。
- 市販の野菜用培養土でOK(元肥入りが手軽)
- プランターは深さ30cm以上・1株に15L以上
- ナス科(トマト・ナス・ピーマン・ジャガイモ)の後は避ける(連作障害)
- 苦土石灰でカルシウムを補給しておくと尻腐れ予防になる
南米アンデス原産で、乾燥と強い日差しを好みます。1日6時間以上の日照を確保しましょう。
水をやりすぎると味が薄くなり、茎葉ばかり茂って実がつきません(つるぼけ)。表土がしっかり乾いてから与えます。
- 表土が乾いてからたっぷり。毎日ちょろちょろは逆効果
- 実が色づき始めたらさらに控えめに … 糖度が上がる
- 梅雨時は雨よけがあると裂果・病気を防げる
「少し萎れてから水をやる」くらいが甘いトマトになります。ただし極端な乾湿差は裂果の原因なので、急にドバっとやらないこと。
植え付け直後の追肥は不要です。最初の実がピンポン玉くらいになってから、追肥を始めます。
- 追肥開始 … 第1花房の実が膨らみ始めた頃
- その後は2〜3週間に1回
- 窒素が多すぎると葉ばかり茂る(つるぼけ)。カリ・リン酸多めの野菜用を
葉の付け根から出る「わき芽」を全て取り、主枝1本に養分を集中させます。これが収量と味を大きく左右します。
わき芽は小さいうちに手で摘むのが基本。晴れた日の午前中に行うと切り口が乾いて病気が入りにくくなります。
- わき芽かき … 主枝と葉の間から出る芽を全て。週1回チェック
- 支柱は植え付け時に立てる(後から挿すと根を傷める)
- 8の字に緩く誘引 … きつく縛ると茎が太る時に食い込む
- 5〜6段実がついたら主枝の先を摘む(摘心)
わき芽は挿し木で増やせます。10cmほどのわき芽を水に挿すと数日で発根し、2株目として育てられます。
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トマトの3大トラブルは、どれも「水と肥料のやりすぎ/ムラ」が原因です。
- 尻腐れ病 … 実の底が黒くへこむ。カルシウム不足+水切れが原因。石灰の施用と安定した水やりで防ぐ
- 裂果 … 乾いた後に一気に水を吸うと割れる。急な大量灌水と雨に注意
- つるぼけ … 葉と茎ばかり茂り花が落ちる。窒素過多。追肥を止める
- 疫病 … 梅雨に葉が黒く枯れ上がる。雨よけと風通しで予防