
チューリップの育て方
難易度 ★☆☆・秋植え球根
球根の中にはすでに来春の花が用意されています。だから初年度はほぼ確実に咲く、園芸で最も成功しやすい植物のひとつ。難しいのは「翌年も咲かせること」です。
品種より先に、球根そのものの質が花を決めます。同じ品種でも球根の充実度で花の大きさが変わります。
- 手に取って「ずっしり重く、硬い」ものを選ぶ
- 外皮に傷やカビ、柔らかい部分がないか確認
- 一重早咲き系 … 最もポピュラー。草丈が揃ってきれいに咲く
- 原種系(クルシアナ等)… 小柄だが植えっぱなしで毎年咲きやすい
翌年も楽しみたいなら、園芸品種より「原種系チューリップ」がおすすめ。手間をかけなくても数年は咲き続けます。
植え付け適期は10月下旬〜11月。暖かいうちに植えると根が張る前に芽が動き、徒長します。
- 植え付け … 10月下旬〜11月(土が冷えてから)
- 深さ … 地植えは球根2〜3個分(10〜15cm)、鉢は1個分
- 尖った方を上に。球根同士は握りこぶし1つ分あける
- 水はけのよい土。市販の球根用土か野菜用培養土でOK
植えた直後にたっぷり与え、その後も冬の間、土を完全に乾かさないようにします。「芽が出ていないから水はいらない」は誤解で、地下では根が伸びています。
場所は日なた。芽が出てからは特に日光が必要です。
- 植え付け直後にたっぷり
- 冬 … 表土が乾いたら。乾かしきらない
- 芽が出たら日なたへ。日照不足は花が小さくなる
球根に養分が蓄えられているので、初年度に多くの肥料は要りません。翌年も咲かせたい場合だけ、花後の追肥が重要になります。
- 植え付け時に緩効性肥料を土に混ぜる
- 開花中の追肥は不要
- 花後 … 液肥を1〜2週に1回。これが翌年の球根を作る
花が終わったら、花首の下から花だけを切ります。種を作らせると球根が痩せるためです。
一方、**葉は絶対に切らない**こと。葉が光合成して球根を太らせます。黄色く枯れるまで待ってから掘り上げます。
- 花がら … 花の付け根で切る(茎と葉は残す)
- 葉が完全に黄変するまで水と日光を与え続ける
- 6月頃に掘り上げ、風通しのよい日陰で乾燥保存
- 鉢植えの植えっぱなしは球根が痩せやすい
「翌年咲かなかった」の原因はほぼ、花後に葉を早く切ってしまったか、花がらを残して種を作らせたかのどちらかです。
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チューリップは初年度が簡単なぶん、失敗は「2年目に咲かない」形で現れます。
- 9月など早すぎる植え付け … 徒長し花が乱れる
- 浅植え … 茎が倒れやすく、寒さで傷む
- 花後すぐ葉を切る … 球根が太らず翌年咲かない
- 球根の掘り上げを忘れて夏の高温多湿で腐る
- アブラムシがウイルスを媒介 … 花に妙な斑が出たら株ごと処分